●風水コラム・鬼門③
以前、家相出張鑑定で伺ったある専門病院。
市内から車で1時間半ほど山を二つ三つ超えた辺りの広大な土地に、
長く弧を描くように建っています。
背後には大きな山があり、豊かな川に抱え込まれるようなその場所は、
背山抱水(はいざんほうすい)と呼ばれる風水での最高の地形です。
土地自体が持つエネルギー量を磁力計で計測してみても、
大変強い力を示していました。
そんな理想郷に建てられた病院が、現在、この科の専門病院としては
日本でも有数の病床面積を誇っています。
もともとは、奥様と2人で町の小さな病院としてスタートされたそうですが、
この場所に移ってから、どんどん規模が大きくなったのだそうです。
今回、依頼してくださった院長先生は御年87歳、
現役バリバリのお医者様です。
シャキッと伸びた背筋が凛々しい先生ですが、回診の際は広々とした敷地内を
黒塗りの高級車を徐行運転しながら移動されます。
しかし、これほど規模が大きくなってくると、やはり出てくるのが
後継者問題です。
一体誰に後を任せたら良いのか、ここ数年ずっと頭を悩ませて
いらっしゃるそうです。
先生には立派な医者の息子さんがいらっしゃるのですが、
今は別の場所で開業されています。
また、どこにでもある話ですが、嫁姑の問題もあるらしく、
息子さんご家族は年に数回、実家に戻って来るだけの状態です。
なんとか息子さんに後を継いでもらえるようにならないか、
というご相談でした。
そう、後継者問題ときたら、まず考えるのが東北の家相です。
この病院、つぎ足しつぎ足しで増築を行ってきたため、
東北が大きく欠けた凶相になっていました。
院長先生には、東北は跡継ぎさんの場所であり、
今のように欠けた凶相であると跡継ぎさんに縁がない状態が続くと
お話しました。
しばらくして院長先生は、その場所に担任した患者さん達が住むための
アパートを作ることを計画されました。
このアパートこそが、凶相のマイナスをカバーしプラスに働く別棟なのです。
それから3年ほどして、また院長先生に呼ばれましたが、
今回は、息子さんも同席されました。
そうです!
東北にアパートを建ててから程なく、息子さんがご家族と一緒に実家に
戻ってこられたのです。
何でも、息子さんの病院の近くに大きな総合病院ができたことで、
実家の病院を継ぐことを決意されたそうです。
そんな息子さんの後ろで、「私はまだまだ死にませんよ。」
そう穏やかに笑う院長先生がとても印象的でした。
不思議ですが、東北の凶相を直したことで、
跡継ぎさんが戻ってきたという、うれしい実例が沢山あります。
さぁ、お宅の東北はどうなっていますか?
跡継ぎ問題は大丈夫でしょうか。
ご心配な方は、ぜひお早めにご相談くださいね。