先日、不動産会社を経営するKさんが家相の相談に見えました。
奥さんの健康が優れないので吉方に転居したいので方位と時期を
見て欲しいとのことでした。
その話はすんだ段階で、こう尋ねました。
「ところで、Kさん。今住んでいるお家はどうなさいますか」
「売ろうと思っています」
「気になるのは。買った人はその家をすぐ解体して建て替えると思いますよ。
そうしますとあなたのご家族の太極が壊されることになりますので、
皆様の運気ダウンにつながりますよ」
「例えばどんなことが予測されますか」
「健康を害しておられる奥様が調子が悪くなるでしょうね」
「ひょっとして死ぬとか」
「何とも言えませんが。怖いことです」
「そう言えば。分譲マンションを建てるために土地を取得し、
持ち主が出た後に古家を壊しますと、元の持ち主が亡くなった
ということをよく聞きます。
現に、昨日もその方のお葬式に行って参りました。
しかし、自分がその家を壊したからだとは思いもしませんでしたねえ」
「でしょう。だから古家の解体は怖いんですよ」
「避ける方法はあるんですか」
「そのことをお話ししましょう」
ということになった。
Kさんが真剣な顔つきになった。