いよいよお盆です。みなさんどんなお盆をお過ごしでしょうか?
この時期までに、お中元も一段落ですね。
このお中元は日本独特の年中行事ですが、ルーツは中国で生まれた道教にあります。
道教は仏教・儒教と共に中国の三大宗教のひとつで、日本では形を変えて陰陽道も取り入れ
風水や家相のベースにある思想です。
この道教の行事として三元節(さんげんせつ)があります。
三元とは、上元、中元、下元のことを言い、日本のお中元は三元の内の中元と深い関わりがあります。
三元それぞれの日は、道教の神様である三兄弟の誕生日にあたっているのです。
なかでも中元は、次男である地官大帝の誕生日。
正式には中元二品地官赦罪大帝(ちゅうげんにひんちかんしゃざいたいてい)と言い、
「赦罪」という言葉の通り、既に犯してしまった罪を許す神様です。
古代中国ではこの地官大帝の誕生日に、罪を償う気持ちをこめて庭で火を焚き
神様をおまつりしていました。
こうした習わしが日本に伝わり、お盆と時期的に重なって祖先の霊にお供え物をしたり、
お世話になった方々に感謝の気持ちをこめて贈り物をするようになりました。
これが日本でのお中元のルーツです。
またお盆に「お迎え火」を焚きすが、この火は故人をお迎えする火であるとともに罪を償うための炎でもあるのですよ。
さぁ、あなたには償うべき罪に心当たりがありますか?
ご先祖様に手を合わせ、心の中でお詫びをし上半期の自分を深く反省する。
その心がけが今年後半に向けての運気アップにつながりますよ。