風水家相の基礎知識
四柱推命学とは
四柱推命学とは、中国で生まれた人間分析学の一つで、生まれた年・月・日・時の4本柱からその人の「宿命・運命」を知る方法です。
「宿命」とはその人の持つエネルギー量と才能、「運命」とはその人の人生の流れ、人生のバイオリズムのことです。
なぜ「風水・家相」に四柱推命学が必要なのか中国の古い言葉にこうあります。
一 「命」、 二 「運」、 三 「風水」
意味は…
初めに「生まれ持った宿命」を四柱推命により知る事、
次ぎに「いつ、どんな運と出会うのか」を推し量る事、
最後に「風水ー家相」を使い開運する事。
この言葉は 『風水・家相』を考えるうえで、まず必要なのはその人の「命・運」を知る事であると施術の順序を伝えています。
医者に例えるならば、「四柱推命」は内科診断であり、「風水・家相」は処方箋であると言えるでしょう。
まず、内科で診察を受け自分の体力や症状を知ったうえで、薬や注射などの治療を施すのであって、いきなり治療を始めてしまうのは効果がないばかりでなく、大変危険だと考えます。
では何故「風水・家相」だけが一人歩きしているのか?
それは「四柱推命学」が大変奥深く体得するのが難しい学問であるため、簡単な「風水・家相」の処方だけを取り入れようとするのです。
今流行りの「風水・家相」の多くがそうであることを残念に思います。
皆様に知っていただきたいのは、本来の「風水・家相」というものは万人に共通するような単純なものではないということです。
ご家族一人一人の個性が違うように、建てる家によって「風水・家相」の取り入れ方は違います。
風水と三元九連
≪三元九運とは≫
中国風水の基本理論には、三元九運という考え方があり、この理論をもとに
歴史の栄枯盛衰を推し量ることができます。
現代に生きる私たちも、この理論をもとに風水をうまく活用していきたいものです。
風水では土地の良い気のエネルギーをうまく取り込んで、開運を図っていくものですが、
この気のエネルギー(地電流)は20年ごとにその流れを変えています。
この20年の区切りの元になっているものが三元九運です。
≪三元九運の周期≫
甲子から癸亥までの六十干支60年を「一元」と言う単位にし、
上元・中元・下元の60年を3セット繰り返す180年周期になります。
一運は一白水運、二運はニ黒土運と言うように九星と似た呼び方がされています。
≪三元九運の意味≫
七運は七赤金運、つまり五行の「金」にあたります。
象徴的な意味としては、悦び・贅沢・金銭・不足。方位は西を表します。
1984年~2003年が七運ですが、ちょうど1986年~1989年がバブル全盛期でした。
八運は八白土運、五行では「土」にあたります。
象徴的な意味としては、変化・停止・継ぎ目・復活。方位は東北を表します。
このように一運~九運はそれぞれ陰陽五行の属性を持っています。
2004年から第八運に入っていますので、今後時代の転機が訪れるかもしれませんね。
≪三元九運と歴史≫
歴史事実は三元九運の正確性を裏づけています。
中国の古代王朝、殷・周・漢・唐などの滅亡、または滅亡の原因となった出来事は
全て下元時代に起っています。
そして、日本でも応仁の乱による戦国時代、江戸幕府の崩壊も下元時代のできごとです。
産業面においても、下元時代に産業革命の芽が生まれ、上元時代に大きな成長をとげており、時代の浮き沈みを表しています。
三元 | 九運 | 西暦180年間 |
上元 | 一運 | 1864~1883 (甲子~癸未) |
ニ運 | 1884~1903 (甲申~癸卯) |
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三運 | 1904~1923 (甲辰~癸亥) |
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中元 | 四運 | 1924~1943 (甲子~癸巳) |
五運 | 1943~1963 (甲申~癸卯) |
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六運 | 1964~1983 (甲午~癸亥) |
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下元 | 七運 | 1984~2003 (甲子~癸未) |
八運 | 2004~2023 (甲申~癸卯) |
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九運 | 2024~2043 |
風水家相と金運
金運を上げるポイントは?
家相上、金運に影響のある場所は主としてⅠ(東南)とC(西)と(D)の場所です。
この位置が張っているとか、家相図(図1)の西に倉庫があれば金運はバチッリです。
つまり、Ⅰで営業成績を上げ、Cでたくさんの現金が集まり、Dで蓄えろということになります。
このような家相の家に住めば、大黒様や恵比寿様が長いことお泊まりになり、金運を上げてくれます。
逆に、これらの場所が欠けていろとか、玄関や大きな窓、トイレやお風呂であれば貧乏神に住みつかれ、お金は残りません。