風水家相コラム「鬼門」②
ということで、風水家相コラム「鬼門」②では、①につづき、
もっとも忌み嫌われる代表である鬼門について、お話してみましょう。
歴史的な話は割愛しますが、鬼門とは風水には存在せず家相においてのみ
考慮される日本独特の概念です。
家の中心から八方位に分けた東北の真ん中を鬼門線が走っています。
そして、その鬼門線を軸にして15度の範囲が鬼門です。
この15度の範囲には、昔から不浄なものを置いてはいけないとされています。
それはなぜでしょうか・・・?
実はこの場所には、「後継者」という意味合いがあるからです。
東北には「変わり目」「節目」といった意味合いがあり、人間関係でいうと
大事な跡継ぎさんを表すのです。
先祖代々受け継がれてきた家を守り、次の代につなげていくことが
何よりも大切だった時代には、この鬼門は本当に重要な場所だったわけです。
実際に、東北が欠けている凶相の家は代々養子を迎えていることが多いのです。
また、その他にも「鬼門のトイレは脳溢血」という恐ろしい話しもあります。
これは今のように暖房設備のない時代に、一日中、日が当たらず家の中で
一番気温が低い東北のトイレで、思い切り力んで脳の血管がパチンと飛んだ・・・
という事例が多かったためだと考えられます。
ですから、今のように暖房設備の整った機密性の高い住宅では、
「鬼門のトイレ」と言っても、そう心配いりません。
ただ、前の裁判にもあるように、住人に心理的な圧迫を与える可能性が
高いものは初めから避ける、最低限の配慮は必要ですね。
建て売り住宅では、鬼門上にトイレがある物件は少なくなりましたが、
マンションの場合はそうはいかないようです。
日当たりの良い南側をリビングにして、北側を玄関にするというのが
一般的ですから、玄関から入ってすぐの東北にトイレを設計することになるのです。
何かと制限が多いわけですから仕方がないのかもしれませんが、
あまり気持ちの良いものではありませんね。
さて次回は、そんな鬼門である東北の凶相を吉相に直したことで、
嬉しい変化が起きたぁ!!という実例をお話しします。