●四柱推命学で見る島倉千代子さんの「人生いろいろ」
一昨日に、歌手の島倉千代子さんがお亡くなりになりましたね。
自然体でいて上品、とてもチャーミングな女性、演歌歌手でありながら、幅広い年齢層の方に愛された素敵な方でした。
一体どんな命と運を持ってあったのかしら…とても気になり、命式カルテを拝見てみました。
四柱推命学では、その方がどんな「命」を持ち、どんな「運」を通るのかによって、見えてくる「命」と「運」=「運命」を読み解いていきます。
例えるならば、「命」は船、「運」は川の流れ
島倉千代子号という命を持つ「船」のエンジン出力の大きくしっかりとしています。
荒い波を根性で乗り切ることのできる立派な船です。
ただ、一つ気になるのは船の真ん中にキズがあるということ。
こういった場合はどうしても、精神的に不安定な要素を抱えていたり、悩みがちな面がでてきます。
また人間関係では夫婦間に課題を持つ可能性が高いです。
実際に、島倉さんも離婚を経験されていますが、夫婦関係から多くを学ぶ機会を与えられることになります。
こんな場合の対処法ですが、結婚前に分かっていれば、相手を探す際に年齢の離れた人(年上なら8才上、年下なら5才下)を見つけることで結婚生活が上手くいきやすいのです。
そして、性格的には、とても明るくおしゃべり、流行にも敏感でオシャレ上手な方です。
また島倉さんの印象を決める「外見」と内実を知る「主性格」を表す場所に同じ星が入っています。
彼女は見た目通り、明るく陽気な性格で裏表の無い素直な方だと言えますね。
そして「深層心理」の場所に努力、根性といった力強い星が入っています。
こういった方は、自分で決めた事を最後まで成し遂げる強さが備わっています。
生まれ持った「船」のエンジン出力は大きく、荒波を超えていけるだけの馬力もあります。
ただ、彼女が出会う人生の流れがあまりにもはげし激しかったことに、正直、驚きました。
幼少の頃から、晩年にかけての運の流れの中で、穏やかな時期がなかなか巡って来ない、試練の多い人生だったように思います。
バイオリズムを見ても48歳~59歳の10年間をのぞいては、いつもお金や健康、人間関係で苦労する凶運です。
歌手として、華々しい活躍をされていましたが、女性としての穏やかな幸せにはあまり恵まれなかったのではないでしょうか。
離婚、詐欺、借金を肩代わり、ケガや病気…ご苦労が多い人生だったと理解できます。
まさに「人生いろいろ」をご経験された方ですね。
特に、億という額の借金を背負わされた29歳~38歳の10年間は、「空亡(くぼう)運」に巡り、運が味方してくれないエアーポケットに落ちた状態。
この空亡の時期は、だまされやすいとか、数字での結果が出にくいなど、判断を誤りやすい時ですので重大な決断は慎重に、信頼できる相談相手がもつことが大切です。
この空亡とは「天冲殺」とか「大殺界」とも呼ばれ、誰にでも巡ってくる凶運です。
とは言え、ラッキーな方は親や配偶者、子供を表す家族の星によって、凶運を避けることができるのです。
これって、本当にラッキーな事。
ここで考えたいのは、やはり家族の力は偉大だ!ということです。
運がどうこうというよりも、普段から家族の応援をもらえるような自分であることが満たされた人生を送るための秘訣だということですね。
そんな、波の荒い人生でも、島倉さんは持ち前の根性で乗り切り、紅白歌合戦に35回出場の記録をお持ちです。本当に大変な努力をなさって歌手として大成功されました。
これからも彼女の歌は多くの人の中で生き続けることでしょう。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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